2021年10月発行
さつまいもについて
秋は様々な食べ物がおいしい季節!!
その中でも秋の味覚として有名なさつまいもについて、
種類や栄養素といったものから、身体にもたらす効果についてご紹介していきたいと思す。
さつまいもの歴史と由来
サツマイモが最初に育てられた地域はアメリカのメキシコ南部からペルーにかけての地域といわれており、日本へは1600年ごろ昔の中国である唐の国から伝わったといわれています。最初は琉球(沖縄)へと伝わり、そこにいた鹿児島の
漁師によって種子島、鹿児島へと伝わって
いきました。育てやすさから薩摩藩が栽培を始められ
この地方の特産物といわれるまでとなっていきました
江戸時代飢饉の際の救荒作物として関東地方への栽培が
進められ、現在では各地での栽培がおこなわれています
薩摩から伝わった芋ということで「薩摩芋(さつまいも)」
と呼ばれるようになったと言われています。
さつまいものもたらす効果と栄養素
さつまいもには、食物繊維の他、多くの身体にいい栄養素が豊富にふくまれています。
・ビタミンC ・ビタミン・
肌のシミ対策・美肌効果
ビタミンCは肌のシミ対策や炎症に効果的と言われる栄養素です。
ビタミンEは肌や血管の老化を防ぐ効果を持ちます。
これらを一緒に摂取することでさらに効果を得ることができます。
・ヤラピン・食物繊維 ・
老廃物の排出と肌の健康アップ
この2つの栄養素は老廃物の排出の手助けをしてくれます。
肌は腸の健康状態と関連していると言われ、腸内環境を整えて老廃物を排出することで
肌の調子を整える効果があります。
・カリウム・
むくみの原因を排出する
さつまいもにはカリウムが多く含まれています。
カリウムは余分なナトリウムを排泄して
塩分のバランスを保つ働きがあるため、
高血圧の予防やむくみ防止に効果があります。
・食物繊維 ・
腸内環境を整える
さつまいもには2つの食物繊維があります
。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維は余剰な糖質や脂質をキャッチし、
不溶性食物繊維はそれを排出してくれます。
この2つの働きでお腹の中を整えてくれています。
・ポリフェノール・ビタミンC ・
抗酸化作用で元気な体作りをサポート
さつまいもに含まれるポリフェノールやビタミンC等は抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは細胞の酸化を抑え、
体の中から美しくなり元気な体づくりをサポートしてくれます。
・ヤラピン・
便秘を改善し、腸内活動をサポート
さつまいもを切ったときに出る白い乳液状のようなものがヤラピンです。
緩下作用があり、豊富な食物繊維とともに便通をスムーズにし、腸内活動を活発にして大腸の健康を保ってくれます。
・βカロテン ・
抗酸化作用
βカロテンは体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、
視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化、健康を保つために重要な栄養素です。
・ レジスタントスターチ・
血糖値の上昇を穏やかにする
この物質は体内で吸収されにくいため、腸で食物繊維と同じ働きをしてくれます。
血糖値やコレステロール値の上昇を防いだり、排便を促し、
身体の調子を整える効果があります。
さつまいもの種類と特徴
さつまいもは、
ほくほく系・しっとり系・ねっとり系の三つに分類されています。
種類にすると現在20種類以上あるといわれ、
今回その中のよくきく銘柄の特徴をご紹介します。
<しっとり系>
ほど良い甘味にのどごしが滑らかな食感
銘柄:紅まさり、シルクスイート、めんげ芋、ひめあやか、アメリカ芋
<ねっとり系>
スプーンでも食べられる口当たりと、濃厚な甘み
銘柄:安納芋、紅はるか、クイックスイートなど
<ほくほく系>
昔ながらの焼きいもので水分が少なく、上品な甘さ
銘柄:紅あずま、鳴門金時、紅さつまパープルスイートロードなど
さつまいもの種類によってカロリーや糖度に違いがあります。
そもそも糖質、カロリー、糖度とは何なのでしょうか?
「糖質」とは、炭水化物から食物繊維を抜いたものをいい、脳を働かせる為のエネルギーになるものです。
「糖度」とは、果汁100グラムの中に糖分が何グラム含まれているかを表します。塩分や酸味なども含んで糖度と言われているため、糖度が高いからと言って甘みが強いというわけでもありません。
カロリーは人が身体を動かすためのエネルギーになるものです。カロリーは日常的に使うには小さいので普段目にする単位としてはキロカロリーと言われています。
さつまいもは言うまでもなく「芋類」ですので、
炭水化物を多く含んでいます。
炭水化物は消化吸収されると「糖質」となりエネルギーとして消費されていきますが、余分なエネルギーは中性脂肪となり皮下や内臓に蓄えられる脂肪になります。
食べ過ぎると肥満の原因となります。
Commentaires