2021年6月発行
こんにちは!ケア6月号です。
トイレの際、排尿したはずなのに残っている残尿感があったり、排尿時に不快感や痛みを伴う、回数が多くなる、そういった症状を感じた時、膀胱炎を引き起こしている場合があります。現代社会において、多いとされている膀胱炎、今回この病気についてご紹介したいと思います。
ボウコウエン
膀胱炎とは?
一般的によく耳にする膀胱炎のことは、単純性膀胱炎と呼ばれています。
身体の中の尿を溜める膀胱は、内側が柔らかい粘膜でおおわれている袋状の臓器です。
常に尿を溜めており、本来であればある程度溜まると外に出されるため、膀胱内に外部から細菌が侵入して炎症を起こすことはありません。しかし、長時間尿が溜まることで細菌が繁殖することで膀胱内の炎症を引き起こし、痛みを発生させます。
この炎症が起こった状態を膀胱炎といいます。
ボウコウエン
膀胱炎になる原因とは?
膀胱炎になる原因で一番多いのはトイレに行くのを我慢してしまうことです。
トイレに行き尿を出すことで膀胱内はきれいな状態を保つことができます。
しかし、膀胱内に尿が長時間溜まったままになることで、外部からの細菌が繁殖しやすい
状態になってしまいます。本来膀胱は健康な状態であれば、菌が繁殖しにくい環境下に膀胱を保つことができますが体調がすぐれていなかったり、免疫力が低下してしまうとその機能が維持できなくなるため膀胱炎になりやすくなるともいわれています。
また、男性より女性が膀胱炎になりやすいといわれているのは、外部から膀胱までの道のりとなる尿道が約4㎝と男性に比べ女性は4/1と短く、膀胱内に細菌が入りやすいからといわれています。
症状はどういったものがあるの?
●排尿痛
排尿時に刺すような痛みが下腹部にあります。
また、排尿の終わりのほうが痛みが強くなります。
●頻尿・残尿感
トイレに行きたくなる回数が増え、10分~20分間隔で
トイレに行きたくなってしまったりすることもあります。
1回の尿量は少なく、排尿後もまだ尿が残っているかのように感じてしまいます。
●排尿した尿の異変
濁っていたり、血液が混じっていたり、臭いがきつく感じる場合、膀胱炎を引き起こし、
細菌が繁殖、膀胱内の細胞がはがれたり、傷ついてしまっている可能性があります。
あれ?トイレの際に違和感を感じたら
まずは自己判断せず、まずは病院にかかりましょう。
症状が悪化すると膀胱だけではなく腎臓のほうまで炎症を引き起こしてしまう
場合もあります。
膀胱炎予防に効果的な方法とは?
●水分を多めにとる
水やお茶などを多めに飲む習慣をつけましょう。
1日 1.5ℓ以上 飲むと効果的です。
●トイレを我慢しない
トイレを我慢することで尿が膀胱に溜まる時間が長くなるので菌が繁殖しやすくなります。我慢せずに排尿しましょう。
●疲労や冷えに注意する
疲労が溜まったり体が冷えすぎると体の機能が落ち、膀胱炎を引き起こしやすくなります。 日ごろから体の疲れを取り冷房などの効きすぎには注意が必要です。
●入浴や下着の交換はマメに
身体を清潔に保つことで外部からの細菌の侵入を防ぐことができるので膀胱炎を起こしにくくなります。
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