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院内ケア NO.242

2022年 7月発行


梅雨明け

7月は文月(ふづき・ふみつき)と言いますね。

「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。

また、穂が見えるようになる頃であることから

「穂見月(ほみづき)」が転じたという説もあるようです。

さて、先月27日 気象庁から甲信、東海、九州南部の各地方で梅雨明け

したとみられると発表がありました。

6月中の梅雨明け発表は統計以来2度目だそうで、雨量が少なく、

過去最も短い梅雨の期間だったようですね。

梅雨明けしたとたん連日30度を超える日が続き夏本番ですね。

真っ青な空にもくもくと湧く白い雲。

今月のケアはその白い雲「入道雲」のお話です。


夏の空でよく見られる入道雲(にゅうどうぐも)は、30分から1時間程度短い時間で、

せまいはん囲に激(はげ)しい雨を降らせる雲です。

力持ちの体の大きなお坊(ぼう)さんを「入道」といい、

雲の形が力こぶのある入道に似ていることから、入道雲という名前がつけられました。

気象用語で「積乱雲(せきらんうん)」と呼ばれる雲の1つです。

積乱雲の広がりは数kmから十数kmで、高さは10kmを超えます。

こんなに大きな積乱雲はどのようにつくられるのでしょうか。












雲がどんなふうにできるのか皆さんはご存じですか?

雲は、上空へとのぼっていく空気の流れ「上昇気流」(じょうしょうきりゅう)

によって発生します。

上昇気流が起きる理由の1つは、地上付近の空気が温められること。

空気のかたまりが温まると、体積が大きくなって周りの空気より軽くなり、

上昇するのです。









上空に寒気、地上に暖気の層がありその気温差が大きいと、

強い上昇気流が起きやすい状態となります。

暖かくしめった空気が雲の“もと”となります。

雲ができるとき、水蒸気が水になるときに発生している

「凝結熱」で雲が膨張し,浮力が生まれて雲がより高く

上昇するのです。

激しい雨を降らせた積乱雲はだんだん上昇気流が弱まり、

30分から1時間ほどで消えるが、上空と地上の気温差が大きく、

地上付近に暖かくしめった空気が次々と流入してくる場合は、

エネルギーが弱まりにくい構造の積乱雲が発生し、

数時間にもわたって激しい雨を降らせ続けることがあります。

このタイプの入道雲を「スーパーセル」といいます。スーパーセルは、

ゲリラ豪雨や竜巻、ダウンバーストの原因の1つだとされています。


さあいよいよ夏本番! クーラーなど上手に活用して暑さに負けず、

この夏を乗り切りましょう。










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