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院内ケア NO.234

   2021年9月発行



自宅でできる水虫対策について

世間で言われる「みずむし」は、人の皮膚の角質を栄養として生きる

カビ(真菌)の感染症です。

これは白癬(はくせん)菌と呼ばれる菌が原因といわれています。

皮膚の外側がむけてぼろぼろになったり、湿ってジュクジュクしたりします。

この水虫は、人から人に感染する可能性があるため、

足や体、頭などさまざまな部位の皮膚や手足の爪にも感染する危険があります。

自分は大丈夫!ではなく家庭内での感染対策を行うことがとても大切です。




水虫が起こる原因とは


・水虫は、白癬菌というカビ(真菌)の一種が皮膚に付着し、

 感染して増殖することで起こります。


<水虫(白癬菌)が発生しやすい環境>

〇 湿度  70%以上      

〇 温度  15℃以上   



※梅雨から蒸し暑い夏の季節には特に注意が必要です。

 また、体力が落ちているとき、抵抗力が弱くなっていると

 感染リスクが上がります。          



水虫がうつりやすい要因


●水虫に感染している家族がにいる場合、共有するマット、スリッパ

室内の床などを裸足で使用してしまう。


●公共の場所、プール、お風呂、脱衣所 など裸足で歩く場所の利用


●動物などと密に触れ合う場合など


●感染している患部を触ってしまった場合


水虫菌がいる場所に肌が触れることで感染するリスクは上がります。

水虫は適切な治療を行えば治る病気です。しかし再発する患者さんは多い病気ともいわれています。


■かゆみが治まった

■水疱が消えた

■グジュグジュしなくなった

■ズキズキした痛みがなくなった

■塗っていても良くなったと感じない


このような場合、自分の判断でやめてしまう方が多いからだといわれています。

水虫の種類、感染部位などにより完治するまでの時間が異なります。

いったん治ったように見えても、皮膚の中に菌が潜んでいることが多く、

症状がなくなっても、最低一か月は根気よく治療を続けることが大切です。




水虫の予防対策とフットケア



<帰宅したらすぐに足を洗う>

帰宅したら、すぐに足を石鹸で洗って清潔に保つことが大切です。

丁寧に洗い、洗った後は、足指の間やかかとよくを乾燥させましょう。


<足ふきマットは汚染されやすい>

水回り、浴室にある足拭きマットなどは、白癬菌により汚染され感染しやすくなります。

こまめな交換や、各自専用のものを用意すると家庭内予防につながります。


<部屋をこまめに掃除する>

水虫になると、皮膚が剥離してはがれやすくなります。

はがれた皮膚には感染力があります。感染予防の為、部屋をこまめに掃除し、

清潔に保ちましょう。


<通気性の悪い靴・靴下を避ける>

入浴後やスポーツなどで汗をかいた後は、足をしっかり乾燥させ、なるべく涼しく保つことが大切です。

通気性の悪い靴・靴下は避け、靴下を毎日履きかえ、使った

靴下は洗ってしっかりと乾燥させましょう。


異常を感じたら医師の診断を受ける

足の変化をいち早く発見して治療をする「フットケア」を行うことで

症状が悪化するリスクを減らすことができます。

しかし水虫の種類によっては、見た目ではわからないこともあります。

いつもと違うな、おかしいなと感じたら、自己判断するのではなく

病院にいって医師に診断してもらい適切な治療を受けることがすごく大切です。


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